2023年6月末に渡名喜島に3拍してきました!3泊あれば十分すぎるほど楽しめる渡名喜島の基本情報をお伝えします!
・渡名喜島のことを知りたい
・那覇から行ける離島を調べている
・人口300人程度の島の様子が気になる
離島難易度 ★★
渡名喜島へのアクセス
まずは渡名喜島への行き方を説明しますね!
渡名喜島までのルート
全国各地→那覇空港
→泊港(車で約15分、バスで約25分、モノレールで「美栄橋」下車+徒歩約10分)
→フェリーで1時間55分
空港がない渡名喜島。アクセス方法はフェリーだけです!
那覇のターミナルポート・泊港(とまりん)から渡名喜島への船が、月曜日以外の毎日2便運行しています。渡名喜島へは久米島行きのフェリーに乗り、途中下船するかたちです。渡名喜島から那覇へ帰る船は、4〜10月の金曜日のみ2便、それ以外は毎日1便運行しています。つまり渡名喜島に日帰りで行けるのは4〜10月の金曜日のみで、それ以外の季節や曜日は必ず宿泊が必要になります。
しかし日帰りの場合で滞在できるのは、渡名喜島10:55着→15:35発の4時間半程度と短いです。渡名喜島は宿泊が基本の離島ですね!
6〜7月頃には船のドック(年に一度の定期検査)があり、運行スケジュールに変化があります。フェリーの運行に関しては久米商船のHPを事前に確認してくださいね。
渡名喜島の規模、人口、移動手段
港がある集落1つに全てが集中
小さな集落に商店2軒、飲食店4軒、宿泊施設4軒
渡名喜島の集落は1つだけ。そこに全ての民宿、商店、飲食店が集中しています。人口は295人※と300人を切る小規模な島です。商店は「又吉商店」と「桃原(とうばる)商店」、そして船の出港時間に合わせて営業している「売店」の3軒があります。飲食店は4軒しかなく、その4軒も不定休だったり予約必須で夜しか空いていなかったりとまちまちです。できれば宿泊は2食付きだと安心です。また、渡名喜村役場によると宿泊施設は4軒ありますが、そのうち1軒はおそらく休業が続いています。
1. 民宿あがり浜(泳げる唯一のビーチに一番近い)
2. 民宿ムラナカ(arikoはここに宿泊。ご飯たっぷりで美味しい)
3 .赤瓦の宿ふくぎ(古民家に泊まれる。5軒?ほどある)
4. 民宿となき(休業中?)
商店
又吉商店、桃原(とうばる)商店、「売店」の3軒のみ。ターイナル内の売店はお土産や飲み物が購入できます。
飲食店(昼食)
1. ターミナル食堂(港の中にある。不定期営業)
2. ふくぎ食堂(火・木・金の11:30〜13:00営業。ただし臨時休業あり)
飲食店(夕食・居酒屋)
1. 憩い処 西門(ゆくいどぅくるいりーじょー)(木曜休み)
2. あとあ食堂(要予約制)
営業日や営業時間は変更になる場合も多いので、事前にご自身でお確かめください。
※渡名喜村役場ホームページより(2023/3月末現在)
徒歩でも楽しめますが、レンタサイクルがあるとなおよし
渡名喜島は小さな島です。港から集落を挟んで反対側に島のメインビーチである「あがり浜」がありますが、そこまでの移動時間は徒歩10分程度。海で遊んだりゆったり滞在する分には徒歩で十分です。
ですが、点在する展望台なども含めて楽しもうとなるとレンタサイクルがおすすめ。レンタサイクルは、港の目の前にある「渡名喜村観光案内所」で借りることができます。レンタルできる場所はここ1軒のみです。渡名喜島のMapももらえますし、ちょっとした休憩スペースやお土産も売っているので、レンタサイクルを借りない場合でも、渡名喜島に行ったらまずは観光協会に寄るといいでしょう。ちなみに渡名喜島には自転車以外のレンタルはありません。
しかし、島一周道路で島の南側1/3ほどは自転車ではきつい坂道でした。私は自転車を押して頑張ってみましたが、途中で泣く泣く断念して下りてきてしまったほど、急な坂が2〜3km続きます。
レンタサイクルがおすすめと書いておきながらですが、レンタバイクもレンタカーもない島で誰がたどり着くことができるのかと疑問に思うほどしんどい坂道でした。
結局、私は日を改めて、坂の下にレンタサイクルを置き展望台までは歩いて登りました。道中は自動販売機も日陰もない坂道ですので、夏場に行かれる際には熱中症に注意してくださいね。
その代わり、登った先の展望台からは近くの無人島・入砂島が見えたり、島の周りに広がるサンゴの環礁が見えたり、そこに心地よい風が吹き付けてとても気持ちよかったです。
渡名喜島の代表的な観光スポット5選
渡名喜島といったらこれ!というような名物スポットや、渡名喜島に行ったらぜひ行っていただきたいスポットをご紹介します。
ふくぎのトンネル
まずは「ふくぎのトンネル」です。ここは渡名喜島の代表的な名物スポットの一つです。
もともと、渡名喜島のふくぎの木は古くから屋敷林として栽培され、渡名喜島の家々を台風などの暴風や潮から守ってきました。その歴史は古く、集落の中には樹齢260年を超えるふくぎもあります。また、ふくぎの木は平成4年には渡名喜村の村木に指定されました。
集落全体がふくぎの木で包まれていると言っても過言ではないのですが、「ふくぎのトンネル」は文字通りふくぎの木でまるでトンネル状になった小道です。私が訪れた日も灼熱の太陽が降り注ぐ真夏でしたが、ふくぎのトンネル内になると体感温度が1〜2度下がったような気がする、なんだかホッとする空間でした。
沖縄の離島らしさを感じられる小道です。
フットライト通り
渡名喜島のメインストリートは、暗くなるとフットライトが点灯します。とても幻想的な雰囲気で、「渡名喜島のフットライト通り」として知られています。これを目当てに訪れる観光客も多いです。
何も雑音のない暗闇を照らすフットライト通りはとても美しかったです。夕食後のお散歩タイムにぜひ行ってみてください。ちなみに渡名喜島にはハブがいるので、夜道を歩く際には少し注意したほうがいいでしょう。
あがり浜
渡名喜島で唯一、遊泳OKとされているビーチです。集落を挟み、フェリーターミナルと反対側にあります。とても遠浅な海で穏やかなので、小さな子どもがいても安心して楽しむことができます。付近にはトイレ・シャワーも完備されています。
西森園地展望台
島の北側にある展望台です。展望台への道の入り口までは集落からは少し離れているのでレンタサイクルがあると気軽に行けますが、徒歩でも大丈夫です。
自転車の場合は、坂道を上った後に現れる手前の広場で降りてください(電気関連?の設備小屋のようなものがあるところです)。展望台までの道は遊歩道として整備はされているものの、伸びっぱなしの草やとても急な階段が続き、結構しんどいです。真夏に登った私はだんだん心臓がバクバクしてくるくらいきつかったので、こまめに休憩と給水をしながら登りました。
集落を離れると自動販売機は一切ないので、絶対に飲み物を忘れずに!
展望台までは登り始めて約30分の道のりです。道中では渡名喜島の集落が一望できました。しっかりと集落が一望できるのは西森展望台へ続く途中のこの道だけかと思います。
展望台からは「あがり浜」が見えました。天気がいい日には久米島や粟国島、無人島・入砂島を見ることができます。かなりきつい道のりですが行く価値はありです。
大本田(ウーンダ)展望台
標高はわずか165m程度ですが、たどり着くのに一難あった展望台です。島の南側に位置し、渡名喜島では一番高い場所となります。
コンクリートのしっかりとした道ですがずっと坂道を上らなくてはなりません。ふもとのアンジェーラ浜から約2km、Google Mapでは徒歩30分と出ますが、西森展望台を登った後の体力では、30分ではとても辿りつきませんでした(というか無理だったのでその日は断念して帰りました)。
ここに行く際には午前中など元気なうちをおすすめします。
山頂の展望台からは粟国島と無人島・入砂島がはっきりと見えました。コンディションがいいと久米島まで見えるようです。入砂島は島の大部分が砂浜でできているため、太陽に照らされて輝いて見えました。絶景スポットと言える場所だと思います。
行くには少し大変ですが、時間があって体力に自信がある方は行ってみてくださいね!
「古き良き沖縄」がそのまま残された島・渡名喜島
沖縄離島をほとんど回ってきた私ですが、渡名喜島はその中でも1,2位を争うくらい、沖縄らしい原風景が残り、ゆっくりと時の流れに身を任せたくなる島でした。「観光」ではなく「人々の暮らしにお邪魔している」。そんな感覚に自然となってしまうような島です。
渡名喜島の集落は、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。小さな島なので不便なことは多いですが、古き良き時代にタイムスリップしたかのような静かな空間と時間を味わえます。
日々の喧騒から離れてゆっくりしたい方、渡名喜島で心をリセットしてみませんか?