【まずこれ】大神島ってこんな島!初めての方のための大神島基本情報〜滞在記を交えてお伝えします〜

沖縄

※この記事は2015年当時の内容です。

こんにちは!arikoです。宮古島から船で行ける大神島に行ってきました!

沖縄にはいくつか「神の島」と呼ばれる島があります。そのうちの一つ、宮古諸島・大神島はその中でも特に神の力・神様の存在が身近に感じられるような島でした。この記事では宮古島在住の人でも行ったことがある人は少ない大神島の基本情報と島の様子をお伝えします!

この記事はこんな人におすすめ

・パワースポットが好き
・秘境が好き
・マニアックな離島を知りたい
離島難易度 ★★★☆☆

宮古諸島・大神島の基本情報

まずは大神島の場所・行き方・規模感などの基本情報です。

大神島までのルート
全国各地→宮古島→島尻港 ・・・船・・・ →大神島
【所要時間】
宮古島空港から島尻港まで:車で約30分
島尻港→大神島まで:船で15分

大神島は宮古島の北約4kmのところにある小さな島です。島全体を形作るピラミッドのような大きな三角山が特徴的です。

遠浅の海にポッカリ浮かぶ大神島

宮古島から定期船で15分

大神島への出発地は宮古島。北部にある島尻というエリアにある「島尻港」から大神島に向かいます。宮古島の中心地からは車で20〜30分程度の距離。島尻港には広々とした駐車場とトイレがあります。
島尻港と大神島を結ぶ船は、夏季(4〜9月)は5往復、冬季(10〜3月)は4往復運航されています。意外と多いですね。

船の時刻以外は係員などはいません

人口約20名。ほとんどが高齢者の島

昔は200名ほどの住民がいたそうですが、2019年現在人口は22名にまで減少しています(2019年1月1日現在の住民基本台帳より)。私が訪れた2015年当時は29名と島のおじいから聞きましたが、年々その人口減少が止まりません。

かつては小中学校もありましたが、2008年からは通う生徒が一人もいなくなって休校扱いとなり、2010年に廃校が決定、2011年には校舎も解体されてしまいました。住民のほとんどが高齢者で、子どもの姿は見られずとてもひっそりとした離島です。

港にある島内図
校門の一部だけが残された大神小学校・中学校

島全体が聖域!勝手な行動は許されない大神島

さて、その名前からも神様の存在を感じる大神島ですが、「神様が崇める神様」がいるとすらされる、大変聖なる島です。島には、科学では説明できないような不思議な話や、むやみに立ち入っては行けない場所がたくさんあります。

訪島したらまず必ず”石”に挨拶

大神島に必ず行わなければならないルールがあります。それは、「上陸したら石に挨拶すること」。
その“石”とはこちら↓

港にある龍宮神

大神島の港にある「龍宮神」。港を建設する際に崩した琉球石灰岩のかけらだそうです。
大神島では石や岩に神様が宿ると信じられていて、大神島の至る所に神様と石(岩)との繋がりが見えてきます。神様の島である大神島に「お邪魔します」という気持ちを込めて必ず挨拶してから島内に入りましょう。

島一周道路工事中断の謎

どんな小さな離島にも、だいたい島を一周できる外周道路(一周道路)というものが存在します。しかし、大神島には外周道路がありません。中途半端に外周の3/4ほどの道路のみ存在しています。しかもその終点はきれいに終わっておらず、巨岩が鎮座…

大神島の外周道路の終点。台風で地面も破壊されています

実は、大神島にも外周道路を整備する計画があり進められていました。しかし大神島の北端辺りまで工事が進んだところでそこにある巨岩を削ろうとしたところ、重機が故障したり、現場監督が謎の死を遂げたり、工事関係者が次々と病気になったりと、原因不明の不幸が続きました。祈願をしても不幸が続いたため、「何かの暗示に違いない」と判断され、ついに未完成のまま工事が中断されたということです。

神様や祟りの話というのは沖縄の離島ではわりとよく聞く話です。しかし信憑性の低い都市伝説的な話も多くあり話半分で聞いていますが、これは島出身の方から直接聞いた話で、目の前には明らかにおかしい光景の行き止まりがあったので、リアルに感じられました。

削ろうとして不幸が続いた岩々
神様は海からやってくると考えられており、一部だけ削られた縁石

大神島散策はぜひガイドを頼んで

集落以外はほとんどが聖地とされる大神島。悪気はなくても無知がゆえに入ってはいけない場所に足を踏み入れてしまう危険性もあります。
それを防ぐため、という理由もありますが、大神島ではぜひガイドさんをお願いすることを強くおすすめします。大神島には口頭伝承で受け継がれる歴史や伝説が多く残り、それらの話は非常に興味深いものばかりです。

ガイドブックには載っていないような話(載せられない話)なども聞けるかもしれません。
大神島のことがより深く学べ、大神島の魅力もより知ることができますよ。

大神島のガイドさんは、《大神島観光協会》が窓口となって申し込みができます。

【大神島おじいの観光ガイド】
★要事前予約
料金:2,000円(4名以上で割引あり)
所要時間:90分

お世話になったガイドさん

離島の原風景が残る大神島

橋続きで行ける離島が多い宮古諸島ですが、大神島は船でしか行くことができません。開発・発展を続ける宮古島とは一線を画し、独自の文化や自然を守り続ける大神島の島内を紹介します。

至る所に残る井戸

大神島に電気・ガス・水道などのライフラインが整ったのはたった40年ほど前のことです。そのため大神島島内には井戸がたくさん存在しています。あまり他の離島では堂々と井戸が存在感を放つことはないので、とても珍しい光景です。

「カー」と呼ばれる井戸が島内に点在しています

長い長い坂

大神島には海沿いの道を除けば整備された道は2本しかありません。後述する遠見台や集落へ繋がる道と、遠見台から降る遊歩道です。メインとなる道は急な坂、その先に人の気配を感じないひっそりとした集落があります。

静かな集落

シーサーじゃなくてスイジガイが守り神

沖縄の守り神といえばシーサーですよね。屋根の上や門の上にいる姿を沖縄ではよく見かけます。もちろんシーサーも大神島にはいるのですが、この島では「スイジガイ」と呼ばれる貝殻が守り神として家々に置かれており、火災や水不足から守ってくれると言われています。
特徴的な貝の形が感じの「」に見えるということからスイジガイ(水字貝)という名前が付けられたと言われています。

家を守ってくれると信じられているスイジガイ
シーサーもちゃんといます

大神島の見どころ

外周3km程度、足を踏み入れていいエリアも少ない大神島。観光に行ったらどこにいけばいいのか?何が魅力的なのか?大神島の見どころをご紹介します。

ノッチ

かわいい名前!

大神島では石や岩には神様がいると考えられていると先ほど書きました。島の外周道路工事が中断されたのも、岩を削ろうとしたことがきっかけです。石や岩にまつわる話が多い大神島の見るべき石・岩の一つ「ノッチ」をご紹介します。

大神島の海には「ノッチ」と呼ばれる岩がたくさん点在しています。海の浸食によりどんどん下部が削られていって丸みを帯びた奇岩です。キノコのような形をしていたり、潮のタイミングでは水面に丸いボールが浮いているように見える時もあり、なんだか不思議な光景です。ノッチは日々削られており、数年後には倒れてしまう岩もあるといわれているため、今だけ楽しめる自然の産物です。

丸い形が特徴的なノッチ

遠見台

大神島一番のメインスポット。標高74mの遠見台です。集落の坂を登った先に現れる長い階段を登った先に現れる、気持ちの良い展望台です。ここからは360度を見渡すことができ、天気が良ければ宮古島池間島まで見ることができます。

宮古島や池間島を望むことができます

ちなみに、遠見台の少し手前に拝所(ウガンジュ)があります。そこにはまたもや岩があり、大神島に伝わる祭り「祖神祭(ウヤガン)」の際に祈りが捧げられる場所となっています。一般の人が供え物をしたり祈りを捧げる場所ではありません。カメラを向けて良い雰囲気ではなかったので写真はありません。

遠見台から下る遊歩道

カミカキㇲ、ンナパズ

小さい「ス」とか、ンジャメナ以外に「ン」から始まる言葉があるなんて…

島全体が聖域パワースポットと呼ばれる大神島の中でも特に強いパワースポットと言われることもある「カミカキㇲ」。遠見台から見るとよくわかるのですが、大小の岩が見事な弧を描いて並んでいるのです。これが自然の産物なんて。不思議です。後述する秘祭の際にはここで禊が行われるとか。

右手奥に弧を描く形で岩が並んでいます

別に入って泳いでも大丈夫ですが、とても浅瀬なので逆に泳ぎにくいかも!?大神島周辺は生き生きとしたサンゴが生息しているので、泳ぐ際にはサンゴを傷つけないように気をつけてくださいね。

ンナパズ」とは、カミカキㇲよりさらに東に進んだところにある大小3つ並ぶ奇岩です。本当に大神島には奇岩がいっぱい。ここも見事なサンゴが実物で、干潮になるとその姿を現します。泳ぐには適さないくらい浅い海なので、陸からサンゴを見て楽しむのがいいかもしれません。

こんな素朴な道もあります

島唯一のお店「おぷゆう食堂」

人口20名ほどの大神島ですが、食堂が1軒のみあります。2013年に作られた、港のすぐそばにある「おぷゆう食堂」です。大神島の玄関口的な存在です。おぷゆう食堂では宮古島名物の燻製タコを使ったカーキタコ丼やカレーライスなどの食事をいただくことができます。

シュノーケルグッズの貸し出しをやっていたり、有料シャワーもあるため、海で泳いだらこちらの食堂にお世話になることになります。ガイドさんの精算もここで行いました。実はこちらは宿泊も可能。備品はほぼなく「泊まるだけ」という形にはなりますが、「呼ばれた人しか行けない」大神島に渡れた際にはじっくり宿泊するということも試してみたいですね。

穏やかな海でシュノーケリングも可能!

大神島周辺は非常に美しい海に囲まれています。なのでシュノーケリングにもぴったり。私が訪れた際にも親子連れがシュノーケリングを楽しんでいました。

しかし、沖に出ると急激に流れが早くなる場所もあるため注意が必要。シュノーケリングをする際には先述したカミカキㇲや、港そばの浅瀬(奇岩で囲まれたあたり)で楽しんでくださいね。

神の島・大神島の祭事

おばあが主役。誰も見てはいけない秘祭

沖縄の離島は祭りがつきもの。そして神の島には秘祭がつきもの。大神島にも謎に包まれた祭り、「祖神祭(ウヤガン)」が存在します。

女性のみで執り行われるお祭りで、簡単にいうと
・神様役(神女役)となる島のおばあが主役
・↑おばあに神様が憑依
・神女役のおばあが唄いながら島中の御嶽を回る
・大神御嶽で4日間飲まず食わずで祈りを捧げる
・開催日時は神様がこのおばあに告げるから毎年不確定(旧暦6〜10月の間)
・行われていることは家族すら伝えてはならない
・本当に何が行われているかは誰も知らない

怖いわ…

大神島のこの祭りの凄いところは、完全に口頭伝承で、内容を知っている人が限りなく少ないということ。でも、今日までちゃんと受け継がれていていること。知る必要のない人には一切漏れることなく。

昔はその神女役となる女性数名で集団で祭事を行っていたそうですが、人口減少と高齢化が進み後継者がいなくなり、現在ではその役割を担うことができるおばあがたった1名だけになってしまったのことです。同様のお祭りが宮古島の狩俣地区島尻地区でも行われていましたが消滅してしまったそうで、唯一残るのがこの大神島だそうです。後継者がいなくなった大神島の祖神祭、今後どうなるのか気になります。

ちなみに祭事中は観光客は立ち入り禁止。島内の人でさえも、大神御嶽の手前までしか立ち入ることができないそうで、中で何が行われているかは本当にそのおばあしか知らないとのことです。

以前、テレビ東京の「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」という番組で、島尻港まで行ったのにまさかのこの祭事の日に当たってしまい上陸できなかったという回がありました。出川さん、逆に持ってますね。

”呼ばれた人”しか行けない島・大神島

「沖縄中の神様が拝む神の島」と言われることもある大神島。「神の島」と呼ばれる他の島よりも圧倒的に違う空気感を感じました(そして少し排他的な感じも…)。

島にあるものは持ち出してはならぬ」という不文律があったり、300年前に海賊が乗り込んできて島民を皆殺しにしてしまった、島民は唯一生き延びた兄妹の子孫である、海賊に隠された財宝を探しにきたものはみんな発狂し頭がおかしくなる…など、謎の話が多く残る大神島です。

しかし、それが嘘か本当かはさておき、静かな時間が流れる大神島の秩序をみだすようなことはしては行けません。大神島に残る美しい自然と海。それは本物なので、大神島の美しい部分に触れるために宮古島から少し足を伸ばして訪れてみてはいかがでしょうか。

巨岩に乗る島のおじい
穏やかな雰囲気の大神島

個人的には、どの島よりも謎が多い島だと思いました。

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