実は東京は離島大国。関東で一番多くの離島を有する都道府県で、その数11島! 絶景だらけの東京の離島を一気にご紹介します。
伊豆諸島:大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島の9島
東京諸島:伊豆諸島9島+小笠原諸島2島(父島・母島)
①【伊豆大島】一番アクセス良好で日帰りもできる
伊豆大島基本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約6時間
②高速ジェット船で1時間45分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<飛行機で行く>
調布飛行場から25分
詳しくは「新中央航空」のホームページをご覧ください
<熱海・久里浜・館山から行く>
①熱海からジェット船で45分
②久里浜からジェット船で1時間
③館山からジェット船で50分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
【人口】
約7,000人※
【参考】
大島観光協会ホームページ
※大島町役場公表データ参照
気軽に離島を楽しみたい人におすすめ
伊豆大島は本土から一番近い東京の離島です。2時間足らずで到着する東京・竹芝桟橋発の高速ジェット戦は1日3便あるほか、調布空港から飛行機で行くこともでき、アクセスのしやすさは随一です。
東京諸島で一番大きな離島で、島内移動はレンタカーやレンタサイクルを利用するのがおすすめ。島全体が「大地の公園」として日本ジオパークに認定されるほど火山活動が作り出した壮大な景観が見事で、トレッキング客にも大人気の島です。
そのほか、昔ながらの木造建築物が立ち並ぶ波浮港の街並み散策もおすすめ。伊豆大島は思い立ったらすぐ行ける身近さが魅力の島です。
冬は伊豆大島椿まつりにも注目
伊豆大島では椿の栽培が盛んで、島内には権威ある国際ツバキ協会に「国際優秀つばき園」として認定された椿園があり、園内にはおよそ1,000品種の椿が栽培され展示されています。毎年1〜3月には「椿まつり」が開催され、椿油などの特産品が販売される屋台や島の伝統芸能が披露されたり、「椿の女王コンテスト」が行われるなど島をあげて椿産業を盛り上げています。
②【利島】究極の”のんびり”に癒される島
利島基本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約9時間
②高速ジェット船で約2時間30分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<ヘリコプターで行く>
伊豆大島から10分
詳しくは「東邦航空」のホームページをご覧ください
<下田から行く>
①下田から高速ジェット船で約1時間半 or 5時間(曜日によりルートが異なります)
詳しくは「神新汽船」のホームページをご覧ください
【人口】
約320人※
【参考】
利島村役場ホームページ
※利島村役場ホームページ参照
サクユリや椿の香りで満たされる花の島
夏にはサクユリ、冬にはヤブツバキと花の栽培が盛んな利島。島を歩いていると段々畑で栽培されている椿の森を見ることができます。320人程度しか住んでおらず大掛かりな観光地化がされていない利島はとっても静か。余計な情報や都会の喧騒から離れ、心穏やかに時間を過ごしたい人におすすめの島です。
私が訪れた7月の土日でも他の観光客は4組くらいしか見ませんでした。
神社を順番に参拝する「山回り」
利島にはいくつか神社があります。その中で街から離れた場所に「阿豆佐和気命神社(梓訳のみことじんじゃ)」(一番神社)、「大山小山神社(おおやまこやま)」(二番神社)、「下上神社(おりのぼりじんじゃ)」(三番神社)という三つの神社があります。それらを順番にお参りする「山回り」というしきたりがあり、その順番で登山する観光客の方も多いそうです。
③【新島】白砂光る広大なビーチが特徴的
新島基本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約9時間30分
②高速ジェット船で約2時間30分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<飛行機で行く>
調布飛行場から40分
詳しくは「新中央航空」のホームページをご覧ください
<下田から行く>
①下田から高速ジェット船で約2時間40分 or 4時間(曜日によりルートが異なります)
詳しくは「神新汽船」のホームページをご覧ください
【人口】
約2,000人※
【参考】
新島観光協会
※新島村ホームページ参照
フォトジェニックなスポットがたくさん
伊豆諸島の中で最も南国リゾートのような雰囲気を持つ新島。コーガ石という、世界中で新島とイタリアでしか採掘されたに珍しい石で作られたモヤイ象※が島内のあちこちに見られるのがユニークです。水色の絵の具を溶かしたような真っ青な色の海と、まばゆいほどに白く輝くビーチとのコントラストが美しく、思わず写真を撮りたくなるような風景がたくさんあります。ぜひカメラを持って出かけてみてください。
※諸説ありますが、島の方言の「モヤイ合う(思い合う)」から名付けられました。イースター島の「モアイ象」とは異なります
プロも集まる日本屈指のサーフィン天国
大きな大会が開催されるほど、新島はサーファー垂涎の環境。国内外からサーファーたちが集まります。それゆえ海水浴には危なくて向かないビーチもありますが、初心者向けのサーフィン教室を開催していたりサーフボードレンタルができるお店もあるので、気になる方は挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
④【式根島】東京諸島屈指の温泉天国
式根島基本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約11時間
②高速ジェット船で約3時間
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<下田から行く>
①下田から高速ジェット船で約3時間15〜30分(曜日によりルートが異なります)
詳しくは「神新汽船」のホームページをご覧ください
<新島から行く>
連絡船にしきで約15分
【人口】
約470人※
【参考】
式根島観光協会
※新島村ホームページ参照(式根島は新島村に所属しています)
子ども連れの家族旅行にもおすすめな海水浴場あり
ポスターなどでもよく使われる「泊海水浴場」は式根島の代表的なビーチです。岸壁に囲まれていて穏やかな海なので、小さな子どもでも安心して楽しむことができます。
開放的な海辺の温泉を楽しんで
式根島は温泉大国! 「地鉈(じなた)温泉」「足付温泉」「松が下雅湯」の3つの露天温泉は海辺にある露天風呂で、水着着用で24時間好きな時に入れます(すべて無料)。海で冷えた身体にもとっても沁みる極楽湯。島でしか味わえない開放的な温泉は必見です!
⑤【神津島】海に山に星空と自然遊びに困らない島
神津島基本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約12時間
②高速ジェット船で約3時間45分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<飛行機で行く>
調布飛行場から45分
詳しくは「新中央航空」のホームページをご覧ください
<下田から行く>
①下田から高速ジェット船で約2時間20分 or 約4時間20分(曜日によりルートが異なります)
詳しくは「神新汽船」のホームページをご覧ください
【人口】
約1,800人※
【参考】
神津島観光協会
※神津村役場ホームページ参照
神津島一の人気スポット「赤崎遊歩道」
「神津島といえば」で思い浮かべる人も多い「赤崎遊歩道」。海の上に遊歩道の橋がかかり、そこから飛び込むアクティビティを楽しむことができます! 岸壁に囲まれた穏やかな海ですが水中には熱帯魚がたくさん泳いでおり、シュノーケリングもとても楽しいです。
神々が集った天上山ハイキング
島の中央にある「天上山」には、そこに神々が集ったという伝説が残っています。山の上には「表砂漠」「裏砂漠」という本当に砂漠のような景色の場所があり、別世界に来たようななんとも不思議な感覚になります。新東京百景・新日本百名山・花の百名山に認定されている天上山は、5月頃になると山の上でオオシマツツジが咲いているのを見ることができます。
⑥【三宅島】火山の噴火とともに生きる島
三宅島本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約6時間30分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<飛行機で行く>
調布飛行場から50分
詳しくは「新中央航空」のホームページをご覧ください
<ヘリコプターで行く>
①伊豆大島から約20分
②御蔵島から約10分
詳しくは「東邦航空」のホームページをご覧ください
【人口】
約2,300人※
【参考】
三宅島観光協会
※三宅村役場ホームページ参照
火山活動により作り出された絶景アイランド
火山活動の歴史と共にある三宅島。溶岩に飲み込まれた阿古小中学校、溶岩流が侵食されてできたメガネ岩、1983年の噴火時に一夜でできた新鼻新山など、三宅島でしか見られないような光景を観察することができます。火山活動が作り出した、大地のパワーを感じざるを得ないような壮大な景色が島の至る所にあふれている絶景島です。
ダイビングやバードウォッチングが楽しめる島
ダイビングをすれば、海の中にも広がる火山が作り出した特徴的な自然景観を楽しむことができます。また、三宅島は珍しい鳥たちが生息する島でもあります。特に大路池は野鳥のカンサススポットとして島内屈指の名所です。
⑦【御蔵島】野生のイルカと泳げる島
御蔵島本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約7時間30分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<ヘリコプターで行く>
①三宅島から約10分
詳しくは「東邦航空」のホームページをご覧ください
【人口】
約320人※
【参考】
御蔵島観光協会
※御蔵島村役場ホームページ参照
船の就航率が低めだがそれでも行きたい御蔵島
島内は大きく観光地化されておらず、島民が静かに暮らす御蔵島。ドルフィンスイムができる島として人気の島ですが、港が一つしかなく海況の影響を受けやすいため船の就航りつが他の島に比べて低いため、運次第なところがあります。上陸できれば豊かな自然と可愛らしいイルカに出会うことができる魅力的な島です。
トレッキングとイルカウォッチング
安定的に島周りにイルカが生息しており、その遭遇率はかなり高い御蔵島。イルカの生態系を守るためにダイビングは行われておらず、ドルフィンスイムはシュノーケリングで行うことになります。一度は体験したいアクティビティですね。
また島内の山を楽しむガイドツアーもあり、トレッキング客にもおすすめの島です。
⑧【八丈島】ダイナミックな自然遊びを楽しむ島
八丈島基本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①大型客船(夜行)で約6時間30分
詳しくは「東海汽船」のホームページをご覧ください
<飛行機で行く>
羽田空港から55分
詳しくは「八丈島空港ビル」のホームページをご覧ください
<ヘリコプターで行く>
①御蔵島から約25分
②青ヶ島から約20分
詳しくは「東邦航空」のホームページをご覧ください
【人口】
約7,000人※
【参考】
八丈島観光協会
※八丈町役場ホームページ参照
トレッキングや滝巡りで山の自然に触れる
八丈富士(西山)・三原山(東山)の二つの火山は八丈島のシンボル。この山々を巡ればトレッキングでは数多くの滝を見ることができ、マイナスイオンをたっぷり体に浴びることができます。八丈島で深い緑に抱かれる体験をしてみてはいかがでしょうか。
ダイビングやシュノーケリングで黒潮の恵みに触れる
ビーチ・ボートの両方楽しめる八丈島でのダイビング。黒潮の恩恵をたっぷりと受けた八丈島の海の中には三叉アーチやトンネルなど豪快な地形を味わえるばかりでなく、ユウゼンといった八丈島と小笠原諸島など限られた場所でしか会うことができない生物にも出会うことができます。
⑨【青ヶ島】運がいい人しか行けない!?上陸難易度No.1の島
青ヶ島基本情報
【アクセス】
<まずは八丈島へ>
①八丈島から船で行く
詳しくは「伊豆諸島開発」のホームページをご覧ください
②八丈島からヘリコプターで行く
詳しくは「東邦航空」のホームページをご覧ください
【人口】
約170人※
【参考】
青ヶ島村役場
※青ヶ島村役場ホームページ参照
世界的に珍しい二重カルデラの島
伊豆諸島最南端にある青ヶ島の特徴はなんといっても二重カルデラです。これは世界的に珍しく、カルデラの中にもう一つカルデラがあるという自然が作り出した大絶景。上陸はかなり困難で、八丈島からの船は就航率が低く、ヘリコプターは座席が9席と争奪戦。キャンセル待ちは日常茶飯事です。行くのが困難な絶海の孤島だからこそ、一度は行ってみたい魅惑の島です。
焼酎好きなら手に入れたい「AO-CHU」
日本一人口の少ない村である青ヶ島ですが、杜氏は10名ほどおり13種類の焼酎「AO-CHU」を製造しています。生産量が少なくて本土では飲むことができないものもあるようです。
「青ヶ島ちゃんねる」に注目
孤島すぎるが故になかなか情報量の少ない青ヶ島ですが、ここ数年で注目を集めているのがYouTube「青ヶ島ちゃんねる AOGASHIMA Channel」を運営されている佐々木加絵さん。人口も若者も少ない青ヶ島出身・ご在住で島の中からリアルで新鮮な情報を各種SNSで発信されています! 青ヶ島に興味がある人は要チェックです。
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⑩【父島】長期休みが取れたら絶対行くべき島No.1
父島基本情報
【アクセス】
<東京・竹芝桟橋から船で行く>
①「おがさわら丸」で24時間
詳しくは「小笠原海運」のホームページをご覧ください
【人口】
約2,100人※
【参考】
小笠原観光協会
小笠原村観光局
小笠原村役場 観光ページ
(観光パンフレットがダウンロードできます)
※小笠原村役場ホームページ参照
チャンスは週1!人生観が変わる「心動く島」
父島は行きたいと思ってもすぐに行ける島ではありません。なんと船が週に1回しか運行されていないのです。※しかも乗船時間は24時間と、多くの人が体験したことはないであろう長時間船に乗って行くことになります。もはやここは日本か?と思うほどの大遠征となりますが、翌朝、大海原に浮かぶ町を目にした瞬間から感動体験が始まります。
隔離された環境では独自の文化が発展していると思いきや、意外と父島は都会の雰囲気を持っており方言などは一切なくとても明るい雰囲気に満ちあふれています。
2011年に世界自然遺産に登録されたことで知る人も多いかと思いますが、「一生に一度行ってみたいな」と思っていた小笠原に一度行ってしまうと、一度の滞在ではとても足りないくらい小笠原ならではの極上体験がたくさんあることを知り、何度も行きたくなってしまいます。
※GW、お盆シーズン、年末年始などは増便されスケジュールが少し異なります。
自然・体験・食べ物etc…ここにしかない出会いの島
青い海に一歩出ればイルカ・クジラ・絶滅危惧種のサメ・大迫力の回遊魚たちetc…伊豆諸島のどの海よりもダイナミックな海中体験が可能。一年中、イルカと一緒に泳ぐこともできます。冬には迫力満点のザトウクジラのジャンプを文字通り目の前で見ることもできます。
深い山や森に登ってみれば、小笠原でしか出会えない生物の宝庫。山頂からは”ボニンブルー”と呼ばれる青く美しい海がどこまでも広がる様子を見ることができ、筆舌に尽くし難い絶景に思わず息をのんでしまうでしょう。
⑪【母島】大自然があふれる日本一遠い島!
母島基本情報
【アクセス】
<父島から船で行く>
①「ははじま丸」で父島から2時
詳しくは「小笠原海運」のホームページをご覧ください
【人口】
約450人※
【参考】
小笠原母島観光協会
小笠原村観光局
小笠原村役場 観光ページ
(観光パンフレットがダウンロードできます)
※小笠原村役場ホームページ参照
最果ての島で極上の海と山の自然に癒される
父島からさらに先にあるのが母島で、東京諸島最南端の島です。都会的な父島とは対照的に、450名程度の島民が静かに暮らす母島。しかし、父島と並ぶかそれ以上に自然豊かな母島の山々には母島でしか見られないハハジマメグロなど貴重な生物が多く生息しています。希少な生態系を守るための研究や保護活動も盛んに行われています。
知る人ぞ知る「海底熟成ラムMother」に注目集まる
近年人気なのが海底で熟成させたラム酒「Mother」。母島では戦前にサトウキビの栽培が盛んに行われており、その後完成したラム酒を1年間海の中で熟成させたものが「海底熟成ラムMother」としてブランド化されました。
離島の宝庫・東京諸島へ!
大都会東京都には実は自然豊かな離島が11島もあります。離島といえば海!というイメージを持つ方も多いと思いますが、東京諸島では山々も非常におもしろみがあることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
島によって特徴が異なり、それぞれの島ごとに違う魅力であふれています。週末だけのショートトリップで行ける島々も多いのでぜひ足を運んでくださいね!