島旅初心者はこれに気を付けろ!離島あるある13選

いろいろ

こんにちは!arikoです。ここでは私が体験したことをもとに感じた「離島あるある」をお伝えします!

島旅歴5年、上陸離島数50を超える私が実際に経験して「これは島旅初心者に伝えておいたほうがいい・・・」と思う離島あるあるを、実体験を交えてお伝えします!

交通系離島あるある

島の大きさや規模によっても交通事情は大きく異なりますが、次のことを頭に入れておくと現地についても慌てふためきません。

1.電車が走っている離島なんてない!

島旅に慣れてくるともはや当然のことなのですが、たまに「電車はあるの?」と聞かれます。ありません。電車はありません。電車が通っている島はもはや「島旅したい」と思っている人が想像するような離島ではなく、地方都市です。

沖縄の離島の中でも5万人規模の人口がある石垣島や宮古島ですら電車は通っていません。沖縄県では唯一、沖縄本島に「ゆいレール」というモノレールが通っていますが、それも那覇周辺だけです。離島では、本土の田舎以上に車社会、自転車社会です。

日本最西端の駅は那覇空港駅です

2.レンタカーの無人引き渡しがザラ!

これは初めての時にはとても驚いたことです。さすがにレンタルをする時にはしっかりと受付をするのですが、返すときは無人。「ここに置いておいてね〜。鍵はかけずに中に入れておいてね〜。」で終了することがたまにあります。

小さな離島では大手のレンタカー屋さんではなく、個人や自動車整備工場などがレンタカー事業をやっている場合が多いです。そのため、常に受付に人がいるような環境ではなく生活の一部としてレンタカー事業をしているので、いつ帰ってくるかわからない車のために常にスタンバイしているわけではないのですね。事故を起こしていたり傷をつけていない限り、ちゃんとガソリンを満タンにして指定されたところに返却すればOKです。

大きな離島は車社会です

3.レンタサイクルは基本ママチャリ

車やバイクが必要となるほどの大きさではない離島では、レンタサイクルを借りる機会が多いと思います。そのレンタサイクルは基本的にはママチャリです。坂が多い離島などでは電動自転車を貸し出してくれるお店がある離島もありますが、圧倒的にただのママチャリであることが多いです。

自転車は小回りが効くので車やバイクよりもおすすめ

ちゃんとタイヤに空気は入っていて普通に使えますが、中にはカゴが曲がっている自転車しかないような離島もあります。小さな離島に行けば行くほど、ボロボロのレンタサイクルに乗る確率が増えます。文句を言わずにありがたくレンタルしましょう。

ちなみにレンタサイクル屋さんもレンタカーと同じく、ほとんどの場合が個人営業です。普通の民家に自転車が並べてあって受付は家の中、というような島もありました。無人で、お金は近くに設置してある缶の中に入れるだけ、というケースもあります。また、民宿やゲストハウスなどの宿がレンタサイクルを貸し出しているようなケースも多いです。そのような場合は宿泊者だとお得に借りられることがよくあります。

離島は信用経済で成り立っている部分も多いのです

4.バスの到着時間を信じるな!

島時間」とか、沖縄の場合は「ウチナータイム」という言葉があるのはご存知でしょうか。離島はのんびりした環境ゆえ、島の人たちもとてものんびりしているということです。待ち合わせに時間通り来ることはない、集合時間になってからシャワーを浴びて集合場所に向かう、というような話を、どこまで本当か分かりませんが何度も聞いたことがあります。

これが、公共交通機関でも少し当てはまるのです。さすがに企業が運行している交通機関なので大きく時間がずれることはありません。沖縄のゆいレールは定刻通りに運行されています。どの離島でも、空港発のバスは定刻通りに出発します。しかし、島の中にあるバス停だと時間通りに来ないことが結構ありました。15分くらい待つことも結構あります。逆に数分早く来ることもあります。

竹富島のバス停

伊豆諸島の離島などでは、稼働しているバスが非常に少なく乗車可能人数も限られています。夏季には臨時便や台数が増えたりもするのですが、乗車可能人数以上になってしまった場合はあふれた人は乗れません。島によっては後から迎えに来てくれるような離島もありますが、いずれにせよ時間はかかるため離島の移動には時間に余裕を持つことが必須となります。

5.流しのタクシーはない

最後にタクシー事情です。石垣島や宮古島くらいの規模の離島になると流しで走っているタクシーを呼び止めることもできますが、それ以下の規模の離島では街中を走る流しのタクシーはないことが多いです。

例えば伊豆諸島の神津島では稼働しているタクシーが4台しかなく、夏季以外はさらに少ないです。「乗りたいな」と思った時に電話して空いていれば迎えに来てもらえますが、そうでないと乗ることができません。すでに予約がいっぱいだと待つことすらできないこともあります。当日ではなく事前に予約しておくことを強くおすすめします。なお、冬季や小さな離島になると夜間は営業を行っていない場合もあるので注意が必要です。

冬の神津島に行った時には、「もう今日タクシー終わるけど大丈夫ね?」と18時頃に確認されました!

お金系離島あるある

次に、私も結構困ったことがあるお金の離島あるあるです。

6.マネー事情は昭和と思え

キャッシュレス化が急激に進行している近年ですが、導入が非常に遅いです。観光客が多く訪れる離島や、大きめのスーパー、チェーン店などは本土と同じスピード感であらゆることが取り入れられますが、個人商店などは本土の10年は遅れていると思ったほうが安心です。

最近は現金を持ち歩かない人も増えていますが、離島へ旅行に行く際には必ず現金を持ちましょう。IDやバーコード決済以前に、クレジットカードすら使えないお店も結構あります。離島の民宿やゲストハウスでも多くの場合が現金のみの取り扱いです。離島はまだまだ現金至上主義です。

小銭だけならビーチで放置していてもまだ安心ですね

7.お札より小銭が物をいう

持ち歩く現金にも注意が必要です。万札よりも千円札、千円札よりも小銭を持ち歩くほうが安心です。
私は途中の自動販売機で飲み物を買おうと思ったところ、財布には万札しかなく途方に暮れたことがありました。小さな離島では商店もまばらです。両替することすらできず、カラカラの喉の状態で耐えたことがあります。お金があればいいというものではありません。小銭を準備して離島を旅しましょう。

8.ゆうちょ銀行のカードがあると安心

クレジットカードやID決済ができない可能性が高い離島旅行ですが、多額の現金を持ち歩くのも不安かと思います。その場合は銀行のキャッシュカードがあれば安心ですが、一番安心なのがゆうちょ銀行です。なぜなら、どんなに小さな島でも郵便局はあるからです。
これまで行った離島の中で郵便局がない離島は数島だけで、いずれも人口が30名以下の離島です。他銀行のカードが使えることも多くなってきましたが、一番安心なのはゆうちょ銀行です。こんなところで元国営という強さを見せつけてきます。

離島の郵便局はかわいいものも多い

お店・食事系あるある

下手すると食料難民にも・・・。事前にお店情報を調べて行っても、うまくいかないことが多い離島旅行。そもそもちゃんとしたホームページを持っていないお店も多いです。観光協会のホームページ内にまとめて掲載されているだけだったり、一般の人のブログや食べログ程度の情報しかないことが結構あるため、最新情報が得られづらいというのが小さな離島のお店あるあるです。インスタの方がリアルな情報が得られる場合も多いので参考にしてみるのもおすすめです!

9.謎の休業日がある

ネットで得た評判や宿の人から聞いた情報をもとに目的のお店に行っても閉まっている・・・ということを何度も経験しました。入り口には「都合により本日は休みます」という貼り紙があったり、それすらもなかったり。土日祝日なら理解できますが、何の理由も見当たらないこともありました。なお、離島はオンシーズンの春夏と、オフシーズンの秋冬では雰囲気がガラリと変わります。オフシーズンは島民も帰省していたりでひっそりとする離島も多いです。なのでより注意が必要。

私は沖縄県の慶良間諸島の阿嘉島という島に行った時、空いているお店でランチをしようと思ったところ軒並み閉まっていて、仕方なく商店で購入したパンを一人寂しく食べたことがありました。まだまだ暑い海水浴客も来る10月でもこういうことがあるので、注意が必要です。

さすがに「スタッフがつかれた時」は予測できない

これ以降、私は離島に渡る前に腹持ちするお菓子などを持ち込むようになりました

10.商店のお惣菜に注目せよ

小さな商店でもお惣菜コーナーがあることがよくあります。そこに他の地域では見ないようなお惣菜も多くて楽しいです。

沖縄では定番のスパムおにぎりをはじめ、かまぼこに包まれたかまぼこおにぎりじゅーしーと呼ばれる炊き込みご飯のおにぎり(おにぎりばかり・・・)、近海で獲れた白身魚のフライ、うむくじの天ぷら(もちもちして甘くて美味しい)など、その土地の特色が出るお惣菜にたくさん出会えます。お惣菜を買い込み、ゲストハウスみんなで食べることもよくあってとても楽しいですよ。

うむくじ天ぷら
沖縄はかまぼこも名産

11.自動販売機を期待するな

内地ではそこら中にある自動販売機ですが、離島にはそんなにありません。港や集落の中にはだいたいありますが、外周道路や小道にはないことが多いです。もちろん商店も見当たりません。私は沖縄県、八重山諸島・波照間島の外周道路を歩いたことがありますが、みるみるなくなる飲料水に恐怖を感じていました。何時間も自動販売機に出会えなかったからです。
離島を散策する際には自動販売機を期待せず、十分な水分を持ち歩くようにしてください。下手すると熱中症になる危険すらあります。

何もなく、ひたすら風景の変わらない道が続く(in波照間島)

自動販売機もないし人にも会わないし死ぬかと思いました!

動物系離島あるある

最後に、離島にいる動物あるあるです。びっくりな動物にも出会います!

12.猫がやたらいる

これは本当です。猫がやたらいます。小道で猫が集会している場面にもよく遭遇します。
猫によっては食べ物をくれるんじゃないかと追いかけてくるような猫もいるので、そうすると結構しつこいし怖いです(食べ物を持っていなくても)。野良猫なのできれいではないと思います。不用意に触らないほうがベターかと思います。

久高島で出会った猫ちゃん
阿嘉島で出会った猫ちゃん

13.天然記念物が歩いている

ヤシガニ」という生物をご存知でしょうか。カニとついていますがヤドカリの一種です。沖縄では高級食材として扱われておりレストランなどで普通に食べることができますが、れっきとした天然記念物です。

ヤシガニ(写真AC)

この天然記念物が、普通に道を歩いています。夜行性なので特に夜間に見ることができます。大きさは様々で、両手で抱えないといけないくらい大きなヤシガニに出会ったこともあります。

ですが、多くの場所で期間限定や大きさ限定でヤシガニの捕獲が禁止されています。近年やヤシガニ保護の動きが拡大していて大きさ問わず通年で捕獲禁止の地域もあります。無断で捕獲をすると罰せられてしまうので、ヤシガニを見つけても捕獲して食べることがないようにしましょう。

同じくオカヤドカリというヤドカリも天然記念物です。保護されるべき対象と聞いてびっくりするくらいあまりにも普通にいますが、無断捕獲は禁止されています。

宮古諸島・水納島で見つけたオカヤドカリ

あとは、ケラマジカという可愛らしいシカ。この鹿は慶良間諸島にしか生息していない大変貴重なシカです。しかし、それも生息地域に行けば我が物顔で道を歩いています。

慶良間諸島・阿嘉島を歩いていたケラマジカ

番外編:びっくり動物

実際に遭遇して一番驚いた生き物はこちら!

最後に、私の経験の中で一番驚いた動物をご紹介します。それはクジャクです。沖縄県、八重山諸島・黒島の道を歩いていました。黒島は人間よりも牛が多い島です。牛と一緒に他の動物が飼育されていることもよくあるので、最初はどこかから逃げてきたのだと思いましたが、後から島民の方に聞くと、野生のクジャクとのこと。まさかの事態すぎて写真を撮るのも忘れ、じっと対峙した経験があります。

八重山諸島・黒島には約3000頭の牛がいます

事前に知っておくと安心な「離島あるある」

以上、私が実際に経験したことを元に、島旅初心者に知っておいて欲しい離島あるあるをお伝えしました。少しでも構えておくだけで、実際にその事態になっても慌てなくて済んだり、危険な状態を回避することができると思います。

島の規模によっても全然事情は異なりますので、島旅に慣れていない人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね!↓

参考になれば幸いです!

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