小笠原にはウミガメを食べる文化がある!食べる前に知りたい、味と料理のリアル

小笠原

こんにちは!東京⇄小笠原二拠点生活をするarikoです。

小笠原のことを調べていると、ふと目に入る「ウミガメを食べる」という言葉に出会い、思わず、びっくりしたことはありませんか?

あの可愛らしいウミガメを食べるなんて・・・。ちょっと戸惑うけど、気になる。そんな気持ちが正直なところだと思います。

「ウミガメって食べていいの?」
「どんな味なんだろう、クセが強かったらどうしよう」
「せっかくなら体験してみたいけど、なんとなく踏み出せない

そんなふうに感じている方に向けて、この記事では、実際に小笠原でウミガメを食べた体験をもとに、ウミガメの味はどんな味なのか、小笠原で食べられる料理、そして食文化としての背景まで、できるだけリアルにお伝えします!

「美味しいのかどうか」という率直な感想も含めて書いているので、食べるか迷っている方の判断材料になるはずです。

実は私自身、最初はかなり苦手でした。でも今は、当初ほどの抵抗はなくなり、機会があればいただくようになっています。

その変化の理由は、味の違いだけでなく、「知ること」で見え方が変わったというのもあるかもしれません。

小笠原でウミガメを食べる文化とは

小笠原では昔からウミガメを食べる文化がある

小笠原でウミガメを食べる文化は、観光のために生まれたものではありません。島の暮らしの中で、自然と受け継がれてきたものです。

小笠原諸島の周辺で見られるウミガメの多くはアオウミガメ。シュノーケリングやダイビング中だけでなく、海岸沿いでもよく見かける存在です。

その歴史は古く、小笠原が日本の領土として認められた明治9年(1876年)頃には、すでにアオウミガメ漁が奨励されていたといわれています。

本土から約1,000km離れた小笠原では、ウミガメは貴重なタンパク源として、大切にされてきました。

ariko
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観光客向けの特別な料理ではなく、昔からある小笠原の食文化の一つなんです!

山の地域で鹿や猪をいただくように、当時の小笠原では“海の恵み”としてウミガメをいただく。そんな感覚に近いのかもしれません。


今もルールのもとで管理されている

とはいえ、「ウミガメって食べていいの?」と不安になる気持ちもありますよね。

小笠原では、ウミガメの捕獲や利用はきちんとルールのもとで管理されています。捕っていい時期や、年間135頭までという捕獲数が決められています(実際には100頭前後のようです)。

さらに、ウミガメを捕獲できるのは、東京都知事の許可を受けた限られた漁師さんだけです。

小笠原は、日本でも貴重なウミガメの繁殖地の一つ。かつては年間3,000頭ものウミガメが捕獲され、数が大きく減少した時期もありましたが、保全活動や捕獲制限の取り組みによって、現在は回復傾向にあるとされています。

そのおかげか、5〜8月頃の産卵シーズンには、街からほど近いビーチ(前浜海岸など)にもウミガメがたくさん上陸してきます!

このように、「守る」と「利用する」を両立させる仕組みは、「資源管理」と呼ばれます。
簡単にいうと、“未来に残す分を考えながら、今をいただく”という考え方です。

一見、相反するように見える「保護」と「食」。 でもそのバランスの上に成り立っているのが、小笠原のウミガメ文化です。

飲食店街を歩くと、いろいろなウミガメ料理のメニューに出会えます(写真は2019年当時のものです)

ウミガメの味って実際どう?どんな味なのか正直レビュー

ウミガメの味は部位や調理法によって大きく異なる

一番気になるのが、やっぱり味ですよね。

ウミガメの味を一言で表すなら、「少しクセのある肉」といった感じです。笑

赤身は刺身でいただくことが多く、見た目はマグロのよう。食べてみると意外とさっぱりしていて、後味もそこまで重くありません。

個人的には、この赤身の刺身がいちばん食べやすく、「ウミガメ入門」としておすすめです。

食感は?クセはある?好き嫌いが分かれるポイント

食感は、部位によってかなり違います。

赤身の刺身は、少し弾力のある魚の刺身のような食感。 生姜とお醤油でいただくと、ぐっと食べやすくなります。

茶里亭でいただいた、ウミガメの刺身

一方で、小笠原の定番料理「カメ煮(ウミガメの煮込み)」は、かなり個性強め。コリコリした部分、ぼそっとしたお肉、ホルモンのような脂の部分が混ざっていて、食感も味もバラバラです。

そして何より、独特の香りと風味。ここはかなり好みが分かれるポイントだと思います。

正直、美味しいのかどうか

結論から言うと、「万人受けする味ではない」です。

特にカメ煮は、かなりクセが強い。正直、最初は戸惑う人も多いと思います。

実は私も、初めて食べたときは「もう一生食べなくていいかも」と思いました。味のクセもありますが、ダイビングで見ていた“あのウミガメ”が頭に浮かんでしまって、気持ち的に受け付けなかったからです。

でも、何度かいただくうちに、「あれ、意外と食べられるかも?」と変化していきました。

その理由はシンプルで、お店や調理によって味が全然違うから。

ariko
ariko

初めて食べたカメ煮が、たまたま好みじゃなかったみたいです

になるけど少し不安だというな方は、まずは刺身から試してみるのがおすすめです。

小笠原に住んだからこそ得られた貴重な体験

先日、初めて「ウミガメの生レバー」をいただく機会がありました。

実は、牛のレバーですら苦手な私。それでも「これはなかなかできない体験だ」と思い、思い切って挑戦しました。

いただいた生レバーをスライスに。見た目は結構イカツい。笑

食べ方はシンプルで、薄くスライスしてごま油と塩でいただきます。一口食べると、プリッとした弾力で、かなり弾力を強めにした白子のような食感。

最初は「あれ、意外とさっぱりしてる?」と思ったのですが、後からじわっとレバー特有の風味が広がってきます。

ただ、「知っている味」だったからか、思っていたよりも抵抗なく食べることができました。

生レバーは鮮度が命で、「今日中に食べて」と言われるほど。お店でもほとんど見かけない、島に住んでいたからこそ出会えた貴重な体験でした。

小笠原でウミガメを食べられるお店

ウミガメ料理を提供している代表的なお店

小笠原では、いくつかの居酒屋や食堂でウミガメ料理を提供しています。
地元の人も訪れるお店で、メニューの一つとして並んでいることが多いです。

<ウミガメ料理を提供しているお店>
※実際に私が確認したお店のみご紹介しています。他にも提供しているお店はあるかと思います。
※リンクは、各店のInstagramに遷移します
茶里亭(チャーリーテイ)
洋風居酒屋CHARA
ボニーナ
あめのひ食堂
居酒屋ふくちゃん
南国酒場こも

茶里亭でいただいたカメ煮

食べるために知っておきたいポイント

一年を通して提供されていることが多いものの、より新鮮なものを食べたいなら4月頃がおすすめです。

ウミガメ漁は3〜5月頃におこなわれるため、獲れたてのカメを味わうことができます。

扉に貼られた「新亀あります。」にご注目!
ariiko
ariiko

「新亀(しんがめ)」なんていう表現は、小笠原でしか聞くことがないワードでしょうね!笑

時期を過ぎると、飲食店で提供されるものは冷凍のものが中心になると思います。

また、メニューに常にあるとは限らず、入荷状況によっては食べられない日もありますし、メニューに書いていなくても提供してくれる場合もあります。
確実に食べたい場合は、事前にお店に確認しておくのが安心です。

ウミガメを食べるか迷っている人へ

正直なところ、ウミガメ料理はかなり好みが分かれると思います。
味のクセもあるし、そもそも「食べる」ということ自体に抵抗を感じる人もいるはずです。

私も最初はそうでした。

だから、「せっかく来たんだから絶対食べたほうがいい」とは思いません。無理に挑戦するものでもないと思います。

ただ、小笠原に住んでみると、ウミガメは思ったよりもずっと身近な存在だということがわかりましたた。知人宅の持ち寄りパーティーに手作りのカメ煮が並んだり、地域のお祭りの炊き出しで振る舞われたり。

「海にいるかわいい生き物」だったはずのウミガメが、ここでは普通に“食べ物”として存在している。
その距離感が、最初は少し不思議で、でもだんだんと、この島らしさの一つに感じるようになりました。

美味しいかどうかだけで言えば、きっと答えは人それぞれです。でも、小笠原という場所を知るきっかけのひとつにはなると思います。

食べるかどうかは、現地での自分の気持ちで決めるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。この記事が、小笠原に興味を持つきっかけになればうれしいです。

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