こんにちは!小笠原⇄東京二拠点生活をするarikoです。
小笠原の硫黄島クルーズって気になるけど、実際どんな感じなんだろう」
そう思って調べてみても、情報が少なくていまいちイメージが湧かない・・・そんなふうに感じていませんか。
そもそも小笠原に行くだけでも、時間もお金もかかる旅。
さらに硫黄島クルーズとなると、
・上陸できるの?
・料金はどれくらい?
・行く価値はある?
と、不安や疑問がどんどん出てきますよね。
この記事では、実際に小笠原で硫黄島クルーズに参加した体験をもとに、
・クルーズの具体的な内容
・気になる料金のリアルな感覚
・予約の流れや注意点
を、できるだけわかりやすくご紹介します!
私は2025年に実施された硫黄島クルーズに参加してきました!
読み終わる頃には、「なんとなく気になる」から、「一度行ってみたい!」に変わるはずです。
小笠原・硫黄島クルーズとは?まずは全体像を知る
まずは、「そもそもどんなクルーズなのか」をざっくり理解しておきましょう。
硫黄島クルーズの基本情報
硫黄島クルーズとは、小笠原諸島に属する南硫黄島・硫黄島・北硫黄島の3島を周遊するクルーズツアーのことです。正式には「硫黄島3島クルーズ」と呼ばれています。
主催は、小笠原海運株式会社。
父島を出発し、さらに約300km南に進む特別な航路です。
硫黄島には現在、自衛隊や建設関係者など約400名が常駐しているそうですが、一般人は住んでおらず、通常は上陸もできません。
南硫黄島・北硫黄島は完全な無人島です。
つまり、一般の人が硫黄島に近づける機会は、年に一度のこのクルーズのみ。
“行こうと思っても、いつでも行ける場所ではない”という希少性が、この旅の大きな魅力です。
上陸はできる?実際の体験内容
結論から言うと、残念ながら硫黄島各島に上陸することはできません。おがさわら丸のデッキから見学するスタイルとなります。
各島の周囲をゆっくりと周回しながら、ガイドの解説を聞く時間。教科書でしか見たことのない場所が、目の前に広がります。
静かな海、ほとんど人の気配がない島、空を舞う固有種の鳥たち。
観光地のにぎやかさとは真逆の、「何も起きない時間」がこんなに印象に残るんだと驚きました。
私が参加した2025年は海況にも恵まれ、海面に島影が映るほど穏やかな景色でした。
実際どうだった?小笠原 硫黄島クルーズのリアルな体験
当日の流れ(出発〜帰港まで)
さて、気になる当日の流れを紹介します。硫黄島クルーズは約24時間。1泊2日の船旅です。
1日目
| 18:00 | 父島・二見港出港 |
| 20:45〜21:00 | 星空観察会 |
| 21:15〜22:00 | 硫黄島3島に関する資料ビデオ放映、解説&質問タイム |
| 23:00 | 消灯、外部デッキ閉鎖 |
2日目
| 6:00〜7:10 | 南硫黄島 左回り2周 |
| 8:30〜10:20 | 硫黄島 右回り1周、献花・黙祷 |
| 1:55〜13:05 | 北硫黄島 左回り2周 |
| 14:30〜18:00 | 講演会、質問タイム |
| 18:30 | 父島・二見港入港 |
事前インプットで体験が変わる
初日の夜におこなわれる資料ビデオ放映会にも参加しましたが、これに参加しておいて本当によかったと思いました。なぜなら、事前に知識があるかどうかで、島を目の前にしたときの感じ方が大きく変わると感じたからです。
たとえば南硫黄島。ほとんどが崖で、調査のためにはロッククライミングのような登山が必要な島です。その過酷な調査映像は、かなり印象に残りました。
こうした背景を知ることで、ただ眺めるだけでなく、地形や植生にも自然と目が向くようになります。
食事はレストラン利用OK。ただし混雑に注意
硫黄島クルーズでは、1泊をおがさわら丸の中で過ごします。朝・昼・夜の食事は全て船内でとることになります。
おがさわら丸のレストランは各時間帯で営業しているので、基本的に食事に困ることはありません。ただし、利用者が多く、かなり並ぶこともあります。
そのため、カップラーメンやパン、軽食などをあらかじめ持参しておくと安心です。
また、父島で早めに食事を済ませてから乗船している人も多く、少し工夫するだけで、船内の過ごしやすさがかなり変わると感じました。
ただの観光では終わらない時間だった
私はこのクルーズに参加して、率直に「参加して良かった」と思いました。それは単に「離島が好きだから」ではありません。
かつて人が暮らしていた場所に、もう戻れない人がいるという事実に、静かに向き合う時間になったからです。
小笠原では「旧島民」という言葉をよく耳にします。戦争によって島を離れざるを得なかった人たちと、その子孫のことです。
普段の生活の中ではあまり意識することはありませんが、本当は帰りたい場所があるのに帰れない、その理由が戦争にあるという現実は、やはり考えさせられるものがあります。
「小笠原は1968年に日本返還」と言われますが、「本当の意味では、まだ小笠原は返還されていないんだよね」という誰かの言葉が、妙に印象に残っています。
離島旅というと、海や自然を楽しむイメージが強いかもしれません。でも、日本の離島の中には、国境や歴史と深く関わってきた場所も多くあります。私が旅してきた沖縄の離島でも、それを感じることがたびたびありました。
そうした背景に触れることも、離島旅ならではの体験だと思います。
硫黄島クルーズは、「楽しかった」だけでは終わらない旅だと個人的には思います。参加したあと、じわじわと何かが残る。そんな体験でした。
人によっては注意したいポイント
船酔い・長時間移動
硫黄島クルーズは約24時間の海旅です。私が参加した2025年6月は、大変海況に恵まれていて、スタッフの方も口を揃えて「過去イチ」と言うほど穏やかでした。
しかし、必ずしもそうとは限りません。特に、南硫黄島付近は海況が荒れやすいそうで、波が高くなったり、雲がかかって島全体が見えないことも多くあるそうです。
船酔いに弱い人は、もしかするとしんどい時間が長いかもしれません。そのため、酔い止めは必ず持参しておくのがおすすめです。
より楽しむには「少しの予習」を
硫黄島クルーズは、ただ「島を見る」だけだともったいない体験です。
事前に少しでも背景を知っておくだけで、見える景色や感じることが大きく変わります。
もし時間がなければ、船内で行われる講演会や解説をしっかり聞くだけでも十分です。
ほんの少しのインプットで、理解度も満足度もぐっと深まると感じました。
硫黄島付近には固有種の鳥も多く、鳥の撮影を目的に来ている方も意外と多かったです(笑)
小笠原 硫黄島クルーズの料金は?高い?妥当?
料金の目安と内訳
硫黄島3島クルーズの参加費は、以下の通りです。
【2026年の場合】
※父島発着/2等和室の場合
| 大人 | 25,000円 |
| 学生 | 23,000円 |
| 小人 | 15,000円 |
上記は先日発表された2026年開催のものです。ちなみに2025年より少しずつ値上がりしていました。この金額だけを見ると、「意外と安い」と感じる方もいるかもしれません。
ただし、実際の旅費はこれだけではありません。
・東京(竹芝)〜父島の往復交通費(おがさわら丸)
・父島での宿泊費(2泊分)
・船席のグレードアップ料金(希望する場合)
これらが別途かかるため、トータルではそれなりの金額になるのが正直なところです。
小笠原海運に直接予約する場合で、往復おがさわら丸+硫黄島クルーズの料金は、大人75,000円となります。
とはいえ、「年に一度しか行けない場所に近づける」という体験価値を考えると、個人的には十分納得できる価格だと感じました。
小笠原 硫黄島クルーズの予約方法と注意点
予約の流れ
硫黄島クルーズの予約方法は、大きく分けて以下の2つです。
1.小笠原海運に直接予約する
2.旅行代理店を使う
①小笠原海運に直接予約する
最も一般的なのが、この方法です。予約開始日以降に、小笠原海運へ電話をして予約します。開始日は毎年異なるため、事前に必ず確認しておきましょう。
ちなみに2026年は、
・開催日:6月14〜15日
・予約開始日:4月14日
でした。
通常のおがさわら丸と同様、約2ヶ月前から予約開始のようです。
(土日祝を挟む場合は翌営業日になることもあります)
②旅行代理店を利用する
「どうしても発売日に電話できない」という方は、代理店を利用する方法もあります。
小笠原に特化した代理店としては、
・ナショナルランド
・小笠原ツーリスト(父島現地)
があります。
代理で予約してもらえる安心感はありますが、基本的には個人手配よりも費用はやや高めになります。
他、いくつかの旅行会社が硫黄島3島クルーズを含めた旅行パッケージを販売しているようです。しかし、基本的には自分で手配するよりも割高になります。
硫黄島3島クルーズは争奪戦!必ず発売日に予約を
「こんなマニアックなツアー、そんなに参加する人はいないのでは?」と思ったら大違い!
年に1回しか開催されない(しかも毎年やるとは限らない)ため、予約は完全に争奪戦になります。
予約は発売日の発売開始時間に電話をかけることを強くおすすめします。
実際に2026年分を予約した知人は、つながるまでに約2時間、400回以上電話をかけ続けたそうです。
無事に予約が取れたから良かったものの、油断ができないのが硫黄島3島クルーズです。
また、このタイミングでおがさわら丸の予約も同時にスタートします。
・船
・硫黄島クルーズ
はセットで押さえる意識で動くのがおすすめです。
「思った以上に取れない」が前提で動くのがポイントです。
宿泊は別途自分で手配!これも争奪戦
見落としがちですが、もうひとつ重要なのが現地での宿泊手配です。
小笠原は、おがさわら丸の運航スケジュール上、現地3泊が基本になります。硫黄島クルーズに参加する場合は、初日の1泊は船内泊ですが、その後の2泊は父島または母島で宿泊する必要があります。
この宿泊は、自分で手配(または代理店に依頼)する必要があります。
「船は取れたのに宿がない」が起こる
ところが、ここ数年、小笠原の宿泊事情は非常に厳しくなっています。「なんとかなるだろう」と思って後回しにすると、「船は取れたのに宿が取れない!→泣く泣くキャンセル」という事態にもなりかねません。
事実、先述の知人は船を確保してから宿探しを始めたところ、ほとんどの宿が満室で、なんとかドミトリーを1枠確保するのがやっとだったそうです。
小笠原旅行の鉄則は「船より先に宿」
もはや小笠原旅行の鉄則とも言えるかもしれませんが、小笠原旅行を計画したらまず宿の手配をしてください。宿が無事に確保できたら、船を予約しましょう。
おがさわら丸は2ヶ月前から予約開始ですが、宿によってはそれより前から予約できる場合もあります。
もちろん、船の予約後でないと受付してもらえない宿もありますが、それでもまずは宿の候補を洗い出し、動き出すことが大切です。
“宿が取れてからがスタートライン”くらいの意識でちょうどいいです。
何よりもまず、宿の確保から。これが小笠原旅行の第一歩です
行けるときにしか、行けない場所
ここまで、硫黄島クルーズの内容や料金、予約のポイントを紹介してきました。
船での過ごし方や各島の詳しい話はまた別で書こうと思いますが、少しでも「行ってみたいかも」と感じてもらえたら嬉しいです。
硫黄島クルーズは、毎年必ず開催されるわけではありません。開催時期も年によって変わるため、「思い立ったときに行ける旅」ではないのが正直なところです。
でもだからこそ、実際に行けたときの価値はとても大きいと感じました。
硫黄島は、ただの観光地ではなく、人によってまったく違う意味を持つ場所です。
きっとこのクルーズは、「楽しかった」で終わる旅ではなく、あとからじわじわと残る体験になります。
もし少しでも気になっているなら、そのタイミングを逃さずに、ぜひ挑戦してみてください。
一生語れる旅になると思います。
▼2026年の詳細はこちらから!
小笠原海運HP お知らせ・新着情報
https://www.ogasawarakaiun.co.jp/info/?p=13286