小笠原諸島のレイとは?意味・作り方・お見送り文化まで体験レポ

小笠原
友人
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レイ作り体験に参加してみない?

こんにちは!小笠原⇄東京二拠点生活をするarikoです。

最近、小笠原に移住してきた友達にそう誘われて、 小笠原ビジターセンターで開催されたレイ作り体験会に参加してきました。

小笠原へのヘビーリピーターとして約5年通ってきた私。これまで毎回のように、友人や知人、お世話になった方々からレイをいただいてきました。

でも、いざ「作る側」になったことはほとんどなく。そろそろ改めてちゃんと知りたいな、と思っていた矢先のタイミングでした。

実際に体験してみて感じたのは、これまでレイを作ってくれた人への感謝が、じわっと湧いてくる時間だったということ。

ただの“花輪”じゃない、その意味を少し知れた気がします。

小笠原諸島における「レイ」とは?

レイとは、花や草木、貝殻などで作られた「花輪」のこと。 フラダンスの人たちが首から下げているイメージが強いですよね。

もともとはポリネシア地域の文化で、1,000年以上前にハワイに伝わったと言われています。

ハワイでは、空港やホテルに到着したときに「いらっしゃい!」の意味を込めてレイをかけてもらうことが多いそうです(私はまだ未体験なのですが…!)

でも、小笠原では少し意味が違います。

島を去る人に向けて、「いってらっしゃい」の気持ちを込めて渡すもの。そしてレイを受け取った人は、出港する船の上から海へと投げます。

流れていったレイが、また島にたどり着いたら——
「また小笠原に帰ってこられる」

そんな言い伝えがあります。

小笠原らしい、あたたかくてやさしい文化ですよね。

レイの主な材料は「ティーリーフ」

レイの材料としてよく使われるのが「ティーリーフ」。和名は「センネンボク」といい、 ハワイでは「幸せを呼ぶ」「魔除け」として知られている植物です。

小笠原ではあちこちに生えていて、生命力もとても強いのが特徴。

「この前ここからもらったはずなのに、もうこんなに育ってる…!」
なんてこともよくあります。

このティーリーフをベースにして、あとからお花をつけることで、ぐっと華やかなレイになります。

お花なしでも、シンプルで大人っぽくて素敵です◎

レイの作り方

実際に教えてもらった作り方をまとめてみます。

① ティーリーフを柔らかくする

葉っぱはそのままだと繊維が強くて編めないため、まずは柔らかくします。

方法は主にこの3つ。
・冷凍庫で寝かせる
・ガスコンロで炙る
・電子レンジで温める

当日すぐに使う場合は「ガスコンロで炙る」のが一番手軽。たくさん作るときは、事前に冷凍しておくのが楽だそうです。後日、冷凍バージョンを試してみましたが、一晩でしっかり柔らかくなっていました!

島民の中には、常に冷蔵庫にストックしている方もいるそうです。

② 葉っぱを切る

葉の中央の茎を避けて、左右に切り分けます。
1枚の葉っぱが2枚になります。

さらに細く分けると、編み目が増えて可愛らしい仕上がりに。

③ 編んでいく

2枚の葉っぱの先端を結んでスタート。結び目をS字フックにかけたり、足の親指にかけて固定しながら編んでいきます。

右手の葉っぱを時計回りにねじって、左の上に重ねる。次は反対側を同じようにねじる。これを繰り返していきます。

ポイントは、①「少し引っ張りながらすること」と、② 「ねじる方向と逆方向に重ねること」。これを間違えると、ほどけてしまいます。途中で新しい葉っぱを重ねて、編み込むように追加していきます。

ここが一番むずかしいけど、思いきってねじるのがコツです◎

④ 最後を結ぶ

首にかけられる長さになったら、少しねじれを戻してから結びます。忘れがちなのですが、ここを省くと、レイがくるくる丸まってしまうので意外と重要な工程です。

最初の結び目の輪に通して、片結びしたら完成です!

仕上げにお花を

最後に、お花を間に挟んでいきます。編みながら小さく切った葉っぱを挟んでいく方法も!個人的には、葉っぱの動きが多いほど華やかで可愛い印象だと思います。

ただし、お花はすぐにしおれてしまうものも多いので、渡す直前に飾るのがおすすめです。

ハイビスカスは華やかだけど、すぐしおれるのが難しい…!

もらう側から、作る側になって見えたもの」

今回、改めてレイの作り方をきちんと教わることができてよかったです。これからは、お世話になった人に自分でも作って渡していきたいなと思いました。

同時に感じたのは、レイ作りは思っていた以上に手間と時間がかかるものだということ。材料を集めて、葉っぱを整えて、ひとつひとつ編んでいく。その時間すべてが、相手のことを想う時間なんだなと気づきました。

だからこそ、これまで観光客だった頃にレイを作って渡してくれた人たちへの感謝が、改めて込み上げてきました。

誰かを見送るために、自分の手で編む時間も含めて——
本当に素敵な文化だなと感じました。

今回ご紹介したのは、超基本的なレイの作り方です。

実際のお見送りでは、島民の工夫が詰まったさまざまなレイを見ることができて、中には「もはや芸術作品では…?」と思うようなものもあります。

いつかあんなレイも作ってみたいですが、初心者の私にはまだまだ道のりは長そうです(笑)

ティーリーフでバラを作る人も!お見事!!レイと一緒に草で編んだ棒みたいなのを作る人もいます。私はそれを「重鎮棒」と呼んでいます(笑)
島歴が長かったり友人が多い人は、引き上げの時にたくさんのレイをもらってモリモリになります(笑)

観光だと「作る側」になる機会はなかなかないかもしれませんが、雨の日や、こうした体験イベントがあればぜひ一度体験してみてください!

帰るとき、見える景色が少し変わるかもしれません。

※なお、今回参加した体験会は常に行なっているわけではなく、「小笠原ビジターセンター」さんが開催したイベントに参加したものです。

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